ふしだら年下女上司―電子書籍
部長職にあった宏一郎は、役職定年でシニアアドバイザーという肩書になります。かつての部下である今宮仁美課長を支える立場となりましたが、仕事へのモチベーションは下がり気味。しかし部署内での問題解決に奔走するうちに、ふたりの関係に秘めたるものが芽生えはじめます。
役職定年という制度がある以上、部長という肩抱きを失いシニアアドバイザーになるのは仕方のないことです。しかし給料は減るし、当然仕事に対してのモチベーションも低下します。ただ、かつての自分の部下を成長させていく手助けや補佐という、いわば裏方にまわることも組織上必要なことなのでしょう。年齢的にわかっていても、現実的に役職定年を迎えるとある種の屈辱感のようなものが芽生えてきても不思議ではありません。プライドもありますが、「致し方ないこと」と割り切らざるを得ない部分でもあります。しかし「性の成長」も共に手助けできるのであれば、それはそれで幸せでやりがいのあることなのかも。

ふしだら年下女上司(電子書籍)
著者 霧原一輝
レーベル 竹書房文庫
出版社 竹書房